1年ぶりにシリコンバレーに行ってきた

会社の面接でオフィスに呼んでもらえればアメリカにタダで行ける

前の会社を退職したのが2017年の5月なので、アメリカから日本に戻ってきて1年になります。

私は労働をせずに暮らす方法を発見してしまったので、あまり労働意欲がないのですが、たまたま面白そうなことをやっている会社に声をかけていただいたので面接を受けてみることにしました。

アメリカでプログラマとして就職するための戦略という記事で書いたように、リクルータと話が進むと、実際にエンジニアとの電話での面接がセッティングされます。 続きを読む

交換留学に行くべきか

理系アメリカ大学院に合格するための戦略でも書きましたが、出願する大学院の教授から直接推薦状をもらうことができたら合格のチャンスはかなりあがります。

したがって将来のPh.Dコース進学を目指しているのならば、交換留学を通じてぜひ教授と直接知り合いになることを模索することをお薦めします。 続きを読む

数学の勉強はゆっくりでいい

数学の勉強はとにかく進まない

最近仕事のために数学の論文を真面目に読む機会がありました。

私は面倒くさがりなので、論文や教科書を読んでいても、仕事に必要な部分だけを抜き出して、証明など知らなくても困らなさそうな部分は大抵スキップするのですが、今回は必要に駆られて全部を真面目に読む必要がありました。

数学の教科書や論文を真面目に読むと、1ページどころか1行進むのに数日かかったりします 続きを読む

アメリカの文系大学院を卒業してアメリカで就職する

私自身が経験したことではなく、また娘さんの専攻がわからないのではっきりは言えませんが、文系と言えども法律や会計のスペシャリストのような何らかの特殊能力があれば、就職は可能ではないかと思います。

専門性がはっきりしなくても、どうしてもアメリカで就職したいならば、私の知る限り日系企業の現地採用はわりとチャンスはあると思います。

また英語が日本人としては流暢であることを特殊能力とするならば、日本に帰って就職した方が重宝されると思います。

いずれにしても、就職は運に左右されるところがとても大きいので、諦めずにチャレンジし続けることが大事かと思います。

嘘をつく人間は社会のコスト

嘘をつくことに抵抗のない人がいる

二週間ほど前に「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由という記事が話題になりました。

『地方で育つ人間は東京で育つ人間と比べて相対的に教育機会に恵まれていない』という著者の阿部幸大さんの主張自体は一つの意見として貴重です。

その後、彼の文章には嘘が紛れ込んでいることを指摘されたのですが、阿部幸大さんはその行為自体を続編の「底辺校出身の東大生」は、なぜ語られざる格差を告発したのかという記事で、自分の主張を伝えるためには必要なことだったと嘘をつくことを肯定したのがとても気になりました。

阿部幸大さん自体が博士課程に在籍する学生だということもあり、嘘をつくという人としての不誠実さに批判が集まっているのですが、そこが問題だということが認識できない人がアカデミアにいることはとても残念なことです。

この件に新井紀子教授が反応する

今回の件が私にとってある意味よかったのは、このブログでもたびたび話題にしている新井紀子教授の研究に対する姿勢が偶然にもよくわかったことです。

以下は阿部幸大さんの嘘に対するコメントです。

彼女は今回の件に対し、『細かい事実関係で云々するより、まずはそのことは受け止めて欲しい。』と述べています。

つまり新井紀子教授自身も、自分の伝えたいことを伝えるためには話に嘘を混ぜることに抵抗がないのです。

これまでも新井紀子教授の言葉には嘘が混ざっていることを指摘してきました。(「ロボットは東大に入れるか」の新井紀子教授は研究者としてすごい新井紀子教授はAIの専門家ではない 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

新井紀子教授の言うことは信頼できるのか?では新井紀子教授の学歴詐称を指摘し、『正しくない情報を流すことに悪気を感じない方という印象を強くした』と記事を結びましたが、今回新井紀子教授本人からそれを肯定する言葉を聞くことができ、それは確信に変わりました。

新井紀子教授が自ら信頼を失う行為を肯定するのは自由ですが、新井紀子教授のことを信頼する方々は世の中には多くおり、彼(女)らのことが非常に気の毒です。

なぜ日本のプログラマの給料は安いのか

お言葉に甘えて超個人的な見解を述べさせてもらいます。以下に書くことに根拠は全くありませんw

  1. 日本ではプログラムを書けない人もプログラマとして採用される
  2. 日本の会社は一度採用すると解雇することができない
  3. したがって高い給料を約束するのはリスクがあるので初任給が低く抑えられる
  4. 結果として出来る人にとっては給料が不当に安くなるが、当の本人は転職をする気がないので給料を上げる必然性が経営者側にはない
  5. そもそも高い給料に見合う価値のあるプログラマの仕事が日本にない
  6. 1にもどる

(あいかわらず根拠はないですが)もう少し真剣に考えてみると、アメリカ以外の地域(例えば西ヨーロッパやオーストラリア)のプログラマの給料が取り立てて高いという話も聞かないので、単純にシリコンバレーやシアトル等ではプログラマの仕事が世界のほかの地域に比べてとてもたくさんあるというのが答えではないでしょうか?

つまり給料が高い地域では需要が供給を上回っているということです。

プログラマとしてアニメーション分野で働くこと

私自身はCGプログラミングはとても面白いと思うのですが、アニメーション分野以前にCGプログラマ自体がプログラマ全体からするとそもそもマイノリティだと思います。やっていることはScientific Computing(日本語で計算科学?)の分野に近いので、プログラマの中では少し特殊な感じもします。

以前勤めていた職場ではピクサードリームワークスに過去に勤めていた同僚が何人かいました。

彼らいわく、それらの会社におけるプログラマはどちらかというと会社の端っこにいる人たちで、主役はアーティストのようです。(とはいうものの給料も労働環境もプログラマの方がずっといいと思います。日本に比べたらマシかもしれませんが、アニメ、映画、ゲーム業界等のアーティストの労働環境はアメリカでも過酷に見えます。)

以前『役に立つ仕事をしている=たくさんお金がもらえる』という勘違いという記事にも書きましたが、エンターテインメント系の仕事は若い人には常に人気があるので、需要と供給を考えると給料は他分野のプログラマと比べて低くなりがちな気がします。

しかしだから他業界に引き抜かれるというよりは、多くの人にとっては同じところに何年もいるとだんだんと飽きてくるものだと思うので、よっぽど情熱がある人以外は、給料の多寡よりも単純に他の分野で働いてみたいと思った結果の会社の移動ではないかと想像しています。

“プログラムのかける鈴木敏夫”は、とても素敵な将来像ですね!

いつか私も仲間に入れてください ^^

アメリカの大学院に行くことを前提にした進学先の選び方

ご質問には海外とありますが、私はアメリカのことしか知らないのでアメリカについて書きます。

アメリカの大学院に進学ということに限って言えば、理系アメリカ大学院に合格するための戦略で書いたように、私は大学教授に書いていただく推薦状が最も大事な要素ではないかと考えています。

したがって現時点でやりたいことが定まっていないのならば、慶応大学SFCに限らず、様々な分野の教授が同学部内に共存しているようなところに進学すれば、ご質問者様がおっしゃるように結論を先延ばしに出来るという言い方はできるかもしれません。

また現在は知りませんが、私が学生だった2000年台前半のSFCの教授はアメリカの大学院でPh.Dを取得した方が多く、そういうところにいるとアメリカの大学院への留学というキャリアを身近に感じるというメリットはあると思います。

例えば私がアメリカで出会ったSFC出身の方は建築系の方が多かったのですが、それは彼(女)たちがSFCの学生だったときの指導教授が、海外で学位を取得したり、海外で活躍している方々だったということが大きいと思います。