音に敏感な人がアメリカで家を借りる【静かな賃貸住宅の探し方】

12月 14, 2019

心を落ち着かけるために静かな環境を時間をかけて探す

アメリカといっても広いので、地域によって建物の材質は違いますが、私が住んだことのあるカリフォルニア州とオレゴン州のあるアメリカ西海岸は基本的に木造です。

日本の場合、音に敏感など防音性を気にする方は、木造や鉄骨構造の建物を避け、鉄筋コンクリートの建物を選ぶのが王道でしょう。

特に分譲用の鉄筋コンクリートマンションは作りがしっかりしています。

しかし残念ながらアメリカ西海岸には鉄筋コンクリート造りの建物はまずありません。

つまり家は基本的に木造で隣との壁もペラペラなので、集合住宅では騒音は避けられません。

特にアメリカはパーティーの文化があるので、隣人がパーティー好きだとひどい音楽や騒音に日々悩まされることになります。

家探しに失敗した日本での社会人1年目とアメリカでの1年目は、隣の騒音がひどく家に帰るのが苦痛でした。

落ち着かないので心が不安定な状態になり、日常生活にも大きく影響します。

(特に私のような引きこもりがちな人には)家は毎日を過ごすところなので、時間をかけて慎重に探すべきです。

不動産屋さんや大家さんのセールストークや誘い文句には絶対にのらず、本当に大丈夫なところか絶対に自分で判断しましょう。

 

集合住宅に入らざるを得ない場合

日本でもそうですが、集合住宅に入るならばまず最上階か1階の角部屋です。

もしくは部屋の配置を見て、隣家と直接部屋が接していない設計の家を探します。

日本の賃貸だと、部屋の境界にクローゼットを配置するなど隣家からの騒音を軽減させる設計になっているところもあるので、そういうところはねらい目です。

カリフォルニアからオレゴンに引っ越しした際は、家賃が安かったのもあり意図的に80平方メートル以上ある大きな賃貸を借りました。

隣家とのバッファーを作るためです。

唯一ベッドルームだけが隣家と接していたのですが、そこは物置にして隣家と接していない書斎とリビングだけ使用していました。

たまにベッドルームに入ると隣の声が丸聞こえだったので、いい判断だったと思います。

 

狙い目は小さな家

サンフランシスコ周辺だと家賃が安いので、あなたがシングルならば大きな家は借りられません。

そこでねらい目はコテージ(cottage)です。(Accessory Dwelling Units (ADU), granny flats, in-law units, backyard cottages, secondary unitsという名前でも呼ばれますが基本的に同じものです。参考

コテージとはつまり大家さんの家の庭に立てられた小さめの家です。

小さめの家といっても大抵は50平方メートルはあり、ふつうに大きなキッチンやバスルームがついています。

こちらは参考までに私が9月まで住んでいたコテージです。(2人で住んでいたので大きめです。)

コテージは以前からあるのですが、住宅不足解消を目的にカリフォルニアでは去年法律が変わりその数が増えています。

独立している普通の家なので隣家の騒音を心配する必要がなくなります。

 

ハウスシェアならば隣人を選べる

手ごろなコテージが見つからない場合は、ハウスシェアもいいかもしれません。

アメリカの大きな家ではベッドルームにバストイレもついている部屋が多いので、シェアしなくてはならないのはキッチンのみです。

共有ですが大きなリビングや庭もついてます。

大家さんの家の一部が独立していてその中にキッチンやバストイレもついてあるタイプもあります。

ハウスシェアのいい点は、シェアする相手を自分である程度決めることができる点です。

逆に集合住宅の賃貸は、とにかくどんな人が隣にやってくるのかわからないのがリスクになります。

 

大通り沿いの家は選択肢から外す

騒音は外からもやってきます。

バスが通るような車通りの多い道沿いの家は絶対に避けましょう。

騒音だけでなく空気も悪いです。

100mから200mくらい大通りから離れるだけでかなり静かになります。

日本では大通り沿いに高層マンションが建っていることが多いですが、それらは大通りの騒音と排気ガスからその後ろの住宅街を守るための壁として存在しています。

つまり大通り沿いの高層マンションに住むのは騒音や排気ガスの引受担当になることです。(そして大抵の不動産屋さんはそんなこと教えてくれません。)

 

検索の仕方

各地域のcraigslistから探します。(例えばサンフランシスコベイエリアならこちら

craigslistを使って探すというのは私が初めてアメリカに渡った2006年からずっと変わりません。

アメリカには日本の賃貸不動産屋さんにあたる仕事は存在しません。

新聞やスーパーの掲示板にも載っていることがあるので、日系の新聞やスーパーをチェックしてみるのもいいかもしれません。

 

騒音に強くなる

静かな環境でないと仕事ができない人はいると思います。

私も以前はそうでした。

しかし家はともかくオフィスでは、いろんな人がいるので完全なる無音というわけにはいきません。

したがって音楽を聴きながら仕事ができるようになる訓練が必要だと思います。

個人的にはこのような環境音楽がおすすめです。

私がアメリカに渡った2005年ごろのシリコンバレーは、個室やパーティション、リモートワークがトレンドでしたが、ここ5年くらいは、残念ながら日本のようにみんなで机を並べて肩を寄せ合いながら、リモートワークも基本的に無しというのがトレンドです。(日本とは真逆の流れになっているのが興味深いです。)

ポケモンGOで有名なNianticや自動運転のcruiseなど、最近はスタートアップがサンフランシスコ市内にオフィスを構えるところも多く、当然賃料がかなり高いので人はさらに詰め込まれます。

また数年後に揺り戻しが来るかもしれませんが、現代は少なくとも音に敏感な種族には厳しい時代です。

繰り返しになりますが、音楽を聴きながら仕事ができるようになれば相当うるさいところでない限り自分の世界がいつでも作れるので、試したことのない方はお勧めです。

↑記事をシェアしてください!読んでいただきありがとうございました。


次の記事:

前の記事:


ご質問、ご意見、ご感想等はこちらから!


プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

1981年生まれ。慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働く。2016年に生涯暮らすのに十分な資産を得る。


詳細プロフィールはこちら