
誰が見ても同じ結論になる分野で働く
スポーツ選手はとてもわかりやすい世界で働いていると思います。
勝ち負けが誰の目にも明らかだからです。
プロセスが全く考慮に入れられず結果だけで問われる分厳しさもありますが、わかりやすさもあると思います。
コミュ障なプロ野球選手はチームメイトとはなかなか打ち解けないかもしれませんが、彼が毎試合大事なところで結果を出せばチームメイトは彼のことを信頼するでしょう。
日本のプロ野球で働く外国人選手の中には、ほとんど日本語を理解しないままにチームメイトに信頼されている人がたくさんいるはずです。
専門家同士でも見解が異なる分野は絶対避けなれけばいけない
以前高学歴でないと就けない職業が高学歴に向いているわけではないという記事を書きました。
勉強ができる人がつくと考えられている分野でも、必ずしも学校の勉強ができる能力が活かされる訳ではないことはまず頭に入れておく必要があります。
学校の勉強ができる多くの人は大学に進学すると思います。
その場合は勉強、研究する分野を慎重に選ぶ必要があります。
理論の検証ができない分野はやめた方がいい
社会学や経済学などがこれに当たります。
これらの分野で働く研究者の主張が間違っていることは当然あり、また正しかった場合もそれを誰にもわかる形で示す方法がないというのはとても厳しいと思います。
何よりも私が恐れるのは、検証できないのをいいことに勝手な主張をする研究者がこれらの分野には間違いなくおり、コミュ障の人間は彼、彼女らに心を折られてしまうと思われることです。
これは文系 vs 理系という話ではなく、検証が可能であってもそれに非常に時間がかかる分野もできればやめておいた方がいいと思います。
STAP細胞事件のように、化学や生物の実験系の分野では理論の検証に時間がかかることから、人の評価が性善説でなされているように思われます。
性善説でなされているということは、政治的にそれを悪用する人は間違いなく出てくるので、こちらもコミュ障の人間は心を折られてしまうと思われます。
結果が統計でしか示せない分野もやめた方がいい
先日こちらでも書きましたが、子宮頸がんを防ぐためのワクチンを推進するべきかどうかが最近議論になっています。
ワクチンを推進するべきだと考える森内浩幸教授のこちらの記事を読みました。
記事自体は少し長いですが、ワクチンには深刻な副作用があると考えるワクチン反対派の人たちに対するメッセージは以下の2行です。
名古屋市における大規模な調査でも、ワクチン接種者の方が非接種者より訴えが多い症状は一つも見つかりませんでした。HPVワクチン被害として挙げられていることには、因果関係どころか相関関係すらありません。
森内さんは自分の主張の正しさを伝えるためには、こちらの統計結果を反対派の人に信じてもらうしかありません。
しかし統計データというのはとにかく文句が付けやすいものなので、専門外の人に対してその正しさを示すのがとても難しいと思います。これはコミュ障にはとても高いハードルです。
また以下のツイートのように、医療と薬という分野自体がなかなか政治的であるというのは伺えます。
医療者の方にお聞きします。
— 津川友介 (@yusuke_tsugawa) December 14, 2017
日本で採用されている薬や医療機器で、(主に海外で)効果が無いという研究結果が出ているにもかかわらず、日本国内では使い続けられているものを教えて下さい。個人的にはエラスポールとPMXが思い当たります。
最低限のルールと論理だけで閉じている分野が狙い目か
おそらく最初のスポーツ選手の例のように、最低限のルールがあって、そのルールの上で競い合うような分野ならばそれほどコミュニケーション能力は問われないはずです。
そう考えるとエンジニアは一つの無難な選択肢かと思われます。
動くか動かないか、できるかできないか等、目指すべきゴールが明らかです。
お店のような消費者向け(B to C)のビジネスも全般的にいいかもしれません。
たとえ世間で叩かれても、信者と呼ばれるような大きなファンがたくさん付けばうまくいく気がします。
また研究者になるならば、数学もしくはコンピュターサイエンスあたりが狙い目かと思われます。
コンピュターサイエンスにおいては、学者によって見解が違うというのはまずありえません。
できそうかできなさそうかぐらいの議論はするかもしれませんが、難しそうなものでもとりあえずやってみれば?というような新しいものに対する寛容な雰囲気もあります。
コンピュターサイエンスが日陰の分野ならば少し悲しいですが、社会がアルゴリズムとプログラマによって進化させられてる感じさえする現代では、コミュ障も社会の最前線で仕事ができる幸せな時代と言うこともできるかもしれません。
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