どれだけ世界がつながろうともそれが見える人は限られている

アメリカから戻ってきて2週間がたった。

今のところ特に健康に何もないのでよかった。

シアトルにパートナーを訪ねに行った1月の中旬では、まさか自分が日本に戻るころにはこんなことになるとは思わなかった。

その時適当に決めた3月23日という帰国日は、結果としてアメリカからの帰国者に対して2週間の隔離が要請される直前だった。

1月頃は、中国の話とダイヤモンド・プリンセス号の話はどこか遠くの世界の話のように聞いていた。

彼女の会社は2月の中旬くらいにはリモートワークになっており、そのころはまだアメリカではコロナウイルスの話は身近でなかったので、ずいぶんと先を見越して警戒するものだと思っていた。

今振り返ると会社の判断は正しかった。

シアトルに滞在している間は大抵スターバックスで作業をしていたけれど、2月の下旬を最後に行かなくなった。

まだ街は日常だったけど、自分は密閉空間で人といるのが少し怖くなっていた。

店の中でアジア系の人が口を押えずにくしゃみをしていたりするのを見て、あまりここにいないほうがいいと考えた。

ダイヤモンド・プリンセス号の件もあり、コロナウイルスの話題が身近になったのはアメリカよりも日本の方が一か月以上早かったと思う。

しかし『もし中国大陸からの人が感染源だとしたら日本よりもアメリカで広がっているはずだ』と彼女とは話をしていた。

その予感は当たっていた。

中国人は日本よりもニューヨークやカリフォルニアと強くつながっている

高台にある彼女のアパートからは目の前にFacebookのオフィスが見えて、3月の上旬くらいにそこで感染者が見つかったというニュースがあったと思う。

遠くの話がすぐ目の前まで身近に迫ってきた。

アメリカを発つ1週間前の3月中旬頃になって、レストランは店を閉めるようになった。

それでもまだ街の人はそれなりに普通に暮らしているように見えた。

今では多くの人がマスクをして暮らしているらしい。

日本に戻ってきたときはあまりにも平和で驚いたが、ついに日本も緊急事態宣言が出てしまった。

世界がひどい状況なのに日本が何もしないのはなんらかの根拠があるのだと思っていたが、単純に決断が遅かっただけのようで残念だ。

指数関数的な伸びは恐ろしい

前回に続いて、アメリカのコロナウイルスによる死者数予測データを最新のデータとともに指数関数に当てはめた。

引き続き伸びは緩やかになっているのは確認できるが、 まだ指数関数的な伸びは続いている。

一番右の列が最新の4月7日までのデータを使って回帰したもの。

黄色でハイライトされている数字は実測値。

いくら伸びが緩やかになろうとも指数関数的な伸びである限り、短い期間の間に数字はすぐに大きなものになってしまう。

1週間以内にこれが止まることを確認できることを願っている。

以下は上記の表をグラフにプロットしたもの。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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