学部でのアメリカ留学はコスパ最悪

11月 26, 2017

アメリカの大学はとにかく学費が高い

東大の代わりにMITに通うことにすると、大学学部在学4年間で2000万円多くの費用がかかります。

この2000万円の差にまったく問題を感じないような裕福な方は、日本の大学でもアメリカの大学でも好きなところに行けばいいと思います。

しかし現実にはそのような恵まれた家庭はほとんど存在しないと思います。

東大の学費は年間約54万円。年間200万円を負担すると考えれば、月12万ほどの生活費をねん出でき、バイトでもなんとか賄えるレベルでしょう。(*注)

逆にこちらの授業料は東大の10倍 それでも米MITを選ぶ理由の例にみられるように、MITでは年間学費が46,000ドル(約500万円)です。

生きるのに最低レベルの年間13,000ドル前後を生活費と見積もっても、一年間の負担は1ドル110円換算で650万円です。

毎年650万円を子供の教育費用としてねん出するには、年収が1000万円を超えていても難しいのではないでしょうか?

そしてこれまでのトレンドから考えると、アメリカの大学の学費や生活費がこれからも年々上がっていくのはほぼ間違いないです。

よっぽど世界情勢が変わらない限り、10年後にはよりいっそう日本のほとんどの家庭には手の届かない額になると思われます。

(*注 現実的には、20歳前後の時間は非常に貴重なので、すべてをバイトで賄わずに必要に応じて貸与の奨学金も合わせて使うのがいいと思います。)

アメリカの学部教育に年間500万円の学費を払う価値はない

アメリカの大学には世界中から優秀な人が集まり、彼、彼女らの研究成果は日本の大学のものを上回るといういうのは大学院以上の話です。

いくら研究者の質が良くても学部生にとってはほとんど関係ありません

私の主観ですが、大体アメリカの教育は1年分日本よりも遅れているので、学部卒業時点での知識は日本の大学生の方が上だと思います。

また日本の学部教育がアメリカのそれよりも優れている点として、この1年間の差があるために、研究室に所属し曲がりなりにも研究をする機会が与えられることが挙げられます。

日本の大学では3年生までの時点で授業の履修をほぼ終え、4年目には研究に専念するパターンが多いと思います。

アメリカの大学でも学部生の時点で研究室に所属することは可能ですが、たいていの学生は4年目もそれまでと同じように普通に授業に出席して終わりです。

 

日本の大学にいても世界の流れからは取り残されない

アメリカ大学院でのパフォーマンスを見る限り、アメリカの大学出身者と海外大学出身者に違いはありません。数学能力に関しては、むしろ後者の方が出来が良い気がします。

私は学部を卒業した後に一度技術系のベンチャー企業に就職しました。

今振り返ると、社会人1年目の22歳の時点で、最新の英語の論文を読んで、それを理解し、プログラムを書いて、デモをする、ということを社内でよくやっていました。

私の経験上、UC Berkeleyのコンピュータサイエンス学部の卒業生の中でも、これができる人は多く見積もって3割いないと思います。

その時点で私はアメリカに行ったことがありませんし、英会話もほとんどできませんでした。

しかし30代半ばになって振り返ってみると、そんな国際経験のない22歳の私のプログラマとしての実務能力は、アメリカの大学を卒業した多くの22歳のプログラマの能力を大きく上回っていたと断言できます。

1つだけ当時とにかく足りてないと思っていたのが英会話力です。

しかし英会話学習やアメリカ文化の理解のために、年間500万円(4年間で2000万円)を負担するのは愚策だと思います。

そもそも私のような理系の外国人には英語力はほとんど問われませんし(参考: 仕事に必要な英語はとても限られている)、英語力はそもそも仕事においては本質的なものではないからです。

 

アメリカの大学にお金をかけずに行く方法

どうしても学部のうちにアメリカに行きたいならば、交換留学という手段があります。

交換留学ならば日本の学費を払うだけで、アメリカの大学の学生生活を体験することができるので非常に安上がりです。期間も1年間なのでそれなりに十分な経験ができるでしょう。

また大学院での留学ならば、学費や生活費が支給されるチャンスがあるので、大学院からアメリカに行けばお金の心配をする必要はありません。(参考:大学院でのアメリカ留学はコスパ最高

学部時代の成績がアメリカの大学院の選抜においては重視されるので、日本の大学で一生懸命に勉強していい成績を残してください。

また東大に入ることがとても難しいのはアメリカでも有名なので、東大卒というだけで勉強が出来ると思われるメリットがあることも知っておく価値があると思います。

アメリカの大学院を目指しているなど、英語力を上げることに関心があるならば、暇な大学1年生の夏休み等に、単語力だけでもTOEFLの実力を大学院進学レベルまであげてしまうと後々楽になるのではないかと思います。

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