若さをお金に換えることはできても、お金で過ぎた時間は取り戻せない

理系アメリカ大学院留学10学期目(2011年春)

この学期が大学院最後の1年です。

この学期が5年半11学期の在学中、唯一授業を履修していない学期です。(成績表はこちら

私は5年半で卒業をしたので、他の学生に比べて特別に遅かったというわけではないのですが、たいていの学生は卒業に必要な授業の履修を2年か遅くとも3年で終えてしまうのに対し、先学期まで授業を履修していた自分は常に無駄にせわしなくしていたという記憶でした。 続きを読む

私たちは急かされて生きているから政治に興味を持つ余裕がない

理系アメリカ大学院留学9学期目(2010年秋)

9学期目に履修した科目は以下の2科目。(成績表はこちら

  • CS283: Advanced Computer Graphics Algorithms and Techniques
  • ME220: Precision Manufacturing

先学期の時点で博士論文執筆以外の卒業に必要なことをほぼ終えることができたので、大学を卒業して就職した年以来の新しいことができる時間が持てる夏休みを過ごせました

ここからは研究に集中できるので、ある意味で本当の大学院博士課程の生活を送ることができると少しうれしい気持ちもあったと思います。 続きを読む

文章を書くことが好きでないならば研究者は向いていない

他のことを考えられる余裕ができた理系アメリカ大学院留学4回目の夏休み(2010年夏)

前年の年末にQualifying Examに合格し、先学期が終わった時点で、あと1つだけ授業を取って博士論文を書けば卒業できるという状態まできました。

先学期もあいかわらず論文を書いていて授業は中途半端でしたが、論文はジャーナルに乗せることができたので、なんとなく先生にも最低限恩返しはできた気がしていました。

当時28歳で、20代のうちに日本でずっとやりたかったことがあったので、この夏休みはずっと日本で過ごしていたいと思っていたのですが、先生にかなり渋られました。 続きを読む

高等遊民になりたいと願いそして高等遊民になった

理系アメリカ大学院留学8学期目(2010年春)

8学期目に履修した科目は以下の2科目。(成績表はこちら

  • CS149: Introduction to Embedded Systems
  • ME281: Methods of Tensor Calculus and Differential Geometry

先学期末に受けたQualifying Examに合格し、無事Ph.D candidateになりました。

Qualifying Examでは、自分の指導教官以外に4人の先生を審査官として選んで、試験に参加してもらうように頼む必要があります。 続きを読む

Ph.Dとは新しい分野をゼロから最先端まで自習できる能力

理系アメリカ大学院留学7学期目(2009年秋)

7学期目に履修した科目は以下の1科目のみ。(成績表はこちら

  • E 290C: Sustainable manufacturing

Qualifying Examをこの学期の最後に受けることに決めていたので、その準備を見越して一科目だけしか履修しませんでした。

卒業までに12の授業を履修しなければならず、たいていの学生は2年間、遅い学生でもQualifying Examまでには終えているのに対し、自分は3年目の後半のこの時点でも8科目しか履修していませんでした。 続きを読む