私たちは急かされて生きているから政治に興味を持つ余裕がない

2月 7, 2020

理系アメリカ大学院留学9学期目(2010年秋)

9学期目に履修した科目は以下の2科目。(成績表はこちら

  • CS283: Advanced Computer Graphics Algorithms and Techniques
  • ME220: Precision Manufacturing

先学期の時点で博士論文執筆以外の卒業に必要なことをほぼ終えることができたので、大学を卒業して就職した年以来の新しいことができる時間が持てる夏休みを過ごせました

ここからは研究に集中できるので、ある意味で本当の大学院博士課程の生活を送ることができると少しうれしい気持ちもあったと思います。

卒業後のことも少し考え始めることができて、自分のやってきたことをまとめたホームページを作ったり(archiveに残っていました。懐かしい。)、インターンシップに応募したりし始めました。

なんだかんだ機械工学にいながらやっぱりCGがやりたいなと思っていて、かつBerkeleyの近所だったのでピクサーに応募したりしてみましたが、返事はありませんでした。

シリコンバレーでプログラマとしてスタート地点に立つ方法を考えるで書いたように、おそらくこの時の私のケースは落とされたというよりも、そもそも応募したことを認識してもらえていなかった可能性が高そうです。

学部名がコンピュータサイエンスではないのも微妙でした。

そんなわけで、最後の必修授業としてコンピュータグラフィックスの授業を履修したのは、内容に興味があるのと同時に、先生と仲良くなったら次につながるかなという思いもありました。

またホームページを作るなりして、自分の存在を世間に対して見える形にしていかないといけないのだということも20代後半にしてやっとわかってきました。

 

履修科目と感想

CS283: Advanced Computer Graphics Algorithms and Techniques

成績はA。

コンピュータグラフィックスの発展コース。(当時のホームページがまだ残っていました。)

内容は知っていることも多かったので、そんなに大変ではなく、そもそも好きだったのでいつも授業に行くのが楽しみでした。

私のYouTubeページに上がっている9年前のビデオはこのときの課題の提出用に作ったものです。(最近プログラムもgithubにうつしたので興味があれば見てみてください。)

ほんの少しのことですが、こういうちょっとしたことでもアップロードしておくと、数年後になんらかのいい出会いのきっかけとなったりするので、不完全なものでも発信することは大事なことだと思います。

いかにあなたがおいしくて格安のレストランを経営していたとしても、看板も何も出ていなければ他の人がそれを知る手段はないわけです。

 

ME220: Precision Manufacturing

興味はあまりなかったですが、専門であるManufacturingの偉い教授が教えており、博士論文審査の際にはお願いしなくてはならないので、仲良くなるためにPass/Failで受けました。

1年目に受けたME1222年目のME222Bのときと同じ感想で、金属加工のような伝統的な製造技術は大学よりも現場の繰り返しの実験で進歩していくもので、学校で学ぶ価値のあることはあまりない気がします。

自分が卒業後に重鎮の教授たちが引退して、コンピュータを使ったシミュレーションに5年位前からカリキュラムが変わっていたので、既に時代遅れだったのかもしれません。

平成の終わりごろに知性を重視しない昭和の価値観を平成の次の時代には持ち込ませないという記事を書きましたが、コンピュータとインターネットの成熟とともに知性が大きなアドバンテージになる時代に大きく変化してきてました。

 

目の前のことをこなしていくばかりで考える時間がなかった

実はいまだにそうかもしれません。

当時のmixi日記をはっておきます。

飽きたのか、忙しくなってきたのかあまり書いていません。

喉元過ぎれば熱さを忘れるというように具体的な思い出はあまりないのですが、大学院時代はその後のサラリーマン時代と比べてとても大変だったと記憶しています。

サラリーマンになってしばらくしてから、卒業式で先生と会って近況を聞かれた際に、「大学院時代と比べて楽すぎて毎日バケーションみたいなもの」と答えたのを覚えています。

研究は自分のペースで進めれば本来的にはいいと思いますが、学費や生活費を先生から払ってもらっている以上なんだか常にせかされているような感じがしていました。(ちなみに別にプレッシャーをかけられていたわけではなく、勝手にプレッシャーを感じていただけです。)

サラリーマンは、嫌なら転職というオプションがありますが、学生はそういうわけにもいかないのでなかなか先生との相性がよくないと大変ですね。

自分で日本で奨学金をもらえて留学できた人は本当にラッキーで、もしダメだった場合もTAでお金をもらうことを模索するなど、ある程度先生と距離をとっても生きていけるという状況を作るとよかったのではないかと今振り返って思います。

生きるのめんどくせ。
2010年12月01日18:59
お金のために使う時間をゼロにしたい。
少しわかってきた。
2011年01月22日11:46

自分はずっと働きたくない人だと思っていたけれど、そうじゃなくて雇われたくない、もっと具体的にいうと他の人にコントロールされたくないということだとわかった。

働きたくないって言うと、多くの人には「じゃあ何するわけ?」と聞かれ、それにうまく答えられてこなかったけれど、つまりそういうことだったわけだ。

自分の中ではなんとなく [働く=雇われる] だと思っていたんだね。

だから働きたくないって言うのは、別に何もしないでゴロゴロしていたいというわけではない。

日本社会は、自営業の人がクレジットカードを作れなかったり、つまり [雇われてない=社会的に信用のない人] だから、この辺がいままではっきりしていなかったのかもしれない。

無職のときはマルエツのクレジットカードですら審査通らなかったなw

理研でバイトを始めたら最初から30万の銀行クレジットカードが発行された。

自分自身は何も変わってないのにね。

人に頼らないで力強く生きて生きたいと思います。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働く。2016年の時点で生涯暮らすのに十分な資産を得たため退職。毎日好きなものを作って暮らしてます。


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