若さをお金に換えることはできても、お金で過ぎた時間は取り戻せない

2月 10, 2020

理系アメリカ大学院留学10学期目(2011年春)

この学期が大学院最後の1年です。

この学期が5年半11学期の在学中、唯一授業を履修していない学期です。(成績表はこちら

私は5年半で卒業をしたので、他の学生に比べて特別に遅かったというわけではないのですが、たいていの学生は卒業に必要な授業の履修を2年か遅くとも3年で終えてしまうのに対し、先学期まで授業を履修していた自分は常に無駄にせわしなくしていたという記憶でした。

今回この成績表をあらためて見て、授業を履修していない学期が存在していたことにはじめて気がつきました。

成績表にはME290Rを履修していることになっていますが、これは私の指導教官が教えている授業で、既に履修済みの授業なのにもかかわらずなぜか教室で座っているように頼まれただけです。

今思えば授業の履修人数で先生の評価が変わったりするのかもしれませんが、自分にとってはただの時間の無駄なので無視してもよかったかもしれません。(同期の学生は無言の抵抗なのかずっとkindleで本を読んでいました。。)

いずれにしても、アメリカ理系大学院在学中の反省点で書いたように、博士論文執筆以外の卒業要件は早めに終えて気分を楽にしておくのがおすすめです。

 

なんだかんだ楽しかったと思える大学院生時代

アメリカに来た時には24歳でしたが、この時点で29歳になっていました。

今振り返ると人生の一番楽しそうな時期を博士課程に捧げたことになります。

大学院では先生から給料がもらえるとはいえ、月1500ドルという生活費ですべて消えてしまうような額だったのでお金がない20代でしたが、若かったので楽しく過ごしていた気がします。

幸福度とお金の多寡はあまり関係ないようです。

お金はいつでもどうにでもなるものだし、人からもらうこともできますが、若さを買うことはできません。

極端な例ではパパ活のように、若さをお金に換えることはできても、お金を払って過ぎた時間を取り戻すことはできないわけです。

そういうことを20代のころはまだ知りませんでした。

 

2011年春という激動

20代も最後で、ちょうどネットの出会いも多少はオープンになってきたこともあり、婚活を始めました。

ネットでの出会いというのは新鮮で、普段の生活では出会えないような人とお話しできるのがとてもよかったです。

今はなくなってしまいましたがYahoo縁結びや、エキサイト婚活というサイトも使ったこともありますが、自分が見た中ではペアーズが一番良かったです。

ペアーズは男性のみから料金を取り、女性は無料にしているのがとても賢いと思います。

この春のうちに何人かの方とメッセージや電話で仲良くなり、夏休みに日本に戻って会いに行こうと考えていました。

またそのころ前年末に作っておいたホームページを見て、IntelのComputational lithographyのチームが興味があるか電話をかけてきてくれました。

ソフトからハードへのキャリアチェンジは憧れていたので、とてもいいチャンスだと思いました。

2011年2月末のことで、電話での面接を経て、3月にオレゴン州ポートランドのオフィスを面接に訪れることになりました。

そのようにプライベートの充実が少しずつできてきた中で、東日本大震災がありました。

幸いやり取りをしている人の中には被害にあった方はいませんでしたが、面接の数日前の出来事だったので、面接内容だけでなく地震の状況もいろいろと聞かれたのを覚えています。

まだリーマンショックの尾を引く景気の悪いころだったので、オファーをもらえてとてもありがたかったです。

このことで、本来はここから1年半後の2012年半ばの卒業を考えていたのですが、急いで2011年中に卒業することに決めました。

そこから年末まで怒涛の博士論文執筆の毎日が続きます。

またそのころから、今のパートナーとデートをするようになったのもあり、結局その夏休みには日本には戻らず、いまだに独身のままここまで来てしまいました

彼女は結婚をする気がないので、人生というのはちょっとしたタイミングで良くも悪くもずれるものだと思います。

夏休みに泊まりで出かけた際も、自分は彼女を無視してカフェで論文を書いていたと今でも指摘されます。

なんだかんだあの頃は忙しかったけど、前には明るい未来が見えていてとても幸せだった気がします。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働く。2016年の時点で生涯暮らすのに十分な資産を得たため退職。毎日好きなものを作って暮らしてます。


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