
時間は非常に貴重なリソース
なくなってしまったお金はまた稼げばいいですが、過ぎてしまった時間は取り戻すことができません。
10代や20代の方は、今の状況が永遠に続くような気がしているかもしれませんが、皆誰もが老い、いつかは死ぬ以上、年々チャンスは減っていくという考えを持っていて損はないと思います。
博士号取得の一番のデメリットは時間が非常にかかることです。
学部卒業後、博士号取得までには大体少なくとも5年ほどかかります。
20代の5年はとてもとても貴重な時間です。
私は知識オタクなので大学自体はとても好きだったのですが、5年間ずっと大学にこもっているだけでなく、もっと賢い過ごし方があったなと今振り返ると思います。
その反省点を今回はシェアしたいと思います。
在学中はできるだけインターンをする
私がアメリカの大学院に進学したのは、アメリカで就職するためなので、それが可能かどうかの見極めは非常に気になることでした。
その不安を軽減するためにも、在学中にできるだけ多くインターンをやっておけばよかったと思います。
ちなみに日本の大学院に所属していても、夏休み中などにアメリカ企業でインターンをしていた方を何人か知っているので、興味のある方はぜひ企業のホームページから応募してみてください。
もしインターン中に気に入ってもらえれば、そのまま就職につながるかもしれないので、アメリカ大学院に在学している方だけでなく、現在は日本の大学院に所属しているが、卒業後はアメリカで働いてみたいと考えている方も、ぜひアメリカでのインターンにチャレンジしてみるといいと思います。
あなたの収入はどこで暮らすかで決まるでも書きましたが、アメリカではインターンでも高給を得ることができます。
『大学院生』と『お金のなさ』は切っても切れない問題だと思うので、金銭的な安心を得るためにもインターンは毎年のようにやるべきだと思います。
インターンは正社員ではないので、採用条件もゆるいです。
GoogleやFacebookのような有名企業ではインターンでも採用競争が激しいですが、小さなスタートアップを含め様々な会社でインターンは募集しているので、どうしてもここで働きたいというような頑固な考えは捨て、数撃ちゃ当たるの考え方でいろいろな企業に応募するべきだと思います。
学位論文提出以外の卒業要件をできるだけ早く満たす
アメリカの大学院では、学位の取得条件として多くの授業を履修することを求められます。
私はダラダラと5年かけて履修要件を満たしたのですが、これをできるだけ早く終わらせておけばよかったと思います。
できるだけ早い段階で必要な授業の単位取得やその他の卒業要件を満たし、後は学位論文を書くだけで学位取得という状態にしておけば、コンピュータサイエンスのようにどこからでも仕事ができるタイプの分野の人は大学に毎日通う必要がありません。
バックパッカーや、日本に帰って他のことをやっていてもいいですし、インターンだけでなく、就職してしまうこともできます。
UC Berkeleyの機械工学では修士号は1年から2年で取得でき、(アメリカへの出稼ぎのすすめでも書きましたが)修士号さえあれば外国人でもアメリカの企業に就職できるので、企業の仕事をしながら博士論文を完成させるという方法も可能だったと思います。
この方法ですと、大学院に進学後3年くらいで就職できると思います。
いいかどうかはわかりませんが、実際にこのスタイルで就職し、博士号を取得せずにそのままになっている方もたくさんいます。
『働きながら学位論文を完成させるのは難しい』と指導教授を含め何人かの方に言われましたが、私は起きている間は何か生産的なことをやっていたい人間なので、問題なくできたと思います。
大学院時代の生活に比べると、私にとって企業での仕事はお金がたくさんもらえる上に仕事が楽で、ほぼバケーションのようなものでした。
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