
私は子供の頃、収入を決めるのは個人の能力だと思っていました
これは同一経済圏内においてはその通りなのですが、それ以上に影響力が大きいのが、どこの経済圏に所属するかということです。
平たく言えばどこで暮らし働くかということが、あなたの収入を決めるということです。
同じ人が同じ仕事をしても、その仕事をどこで行うかで給料が変わってきます
日本国内だけで見ても、例えば同じ系列のコンビニエンスストアの店員の時給が、業務内容はほとんど変わらないはずなのに、東京都心と高知県の山奥では異なります。
ただ日本国内であれば、人は自由に移動できるため、そこまで大きな差にはなりません。
しかしグローバル時代とはいえ、人が国境を超えて移動することはまだまだ難しいので、国境を越えて経済圏を移動すると、全く同じ仕事をしていても収入が大きく変わります。
アメリカの大学院に通っていたときの研究室の同期の中国人の話をします
彼は中国のトップ理系大学である清華大学の工学系の修士を卒業して、渡米直前まであるアメリカ大企業の上海オフィスでエンジニアとして働いていました。
今から10年ほど前の話なのですが、月給は20万円ほどだったそうです。
それが渡米直後、同一企業のサンフランシスコオフィスでインターンシップをすると月給は60万円になりました。
アメリカの技術系企業において、インターンの仕事は基本的に会社の製品とは直接関係のないことなので、インターンの出す成果に会社は期待しません。
つまり彼は、より楽なポジションに移動したのにも関わらず、給料が3倍に増えたのです。
違いは、単にオフィスが上海にあるかサンフランシスコにあるかだけです。
日本で年収1000万を稼ぐのは大変ですが、それが難しくない地域が世界にはあります
世界のどこでも必要とされる知識を持っていれば、時代の流れに応じて収入を得やすい働き場所を選びやすくなります。
そのような知識の中で、学校で習うことのできるものとして数学や科学があります。数学や科学は国境や人種だけでなく、時代をも越えるのが強みです。
そして数学や科学の素養がある人間は、世界中で渇望されています。
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