ハードスキル的には学校よりも難しい問題に学校の外では出会わない

理系アメリカ大学院留学11学期目(2011年秋)

11学期目に履修した科目は以下の1科目。(成績表はこちら

  • ME301: Teaching Mechanical Engineering

ついにこの学期が最後です。

やっていたことは博士論文を書くことと、コンピュータグラフィックスの授業のTAです。

この年の3月に就職が突然決まり、仕事開始日が2011年12月26日の月曜日に決まったので、とにかくそれに間に合うように卒業することがゴールでした。

アメリカの大学院では卒業前に就職してしまう人は珍しくありませんが 1、自分の場合は就労許可が必要で、その就労許可を得るために就労前に卒業することが必須だったわけです(今更知ったのですが、こちらによると厳密には最低でも1年間在学していればOPTを取得できるようですが、この場合は学期中は1週間に20時間までと就労時間が制限されていてフルタイムで働けないようです。フルタイムで働くにはなんだかんだ卒業が必要そうです)。

ちなみに先ほどのサイトによると、卒業見込み90日前からOPTの申請はできるようです。

自分のようにギリギリで卒業して就職開始ということになってしまった方は、早めの申請をお勧めします。

今振り返ればアメリカは日本と異なり、新卒一括採用、一斉に仕事開始といった文化がないので、学校の勉強しかしてこなかったので社会を知らないまま20代を終えたという記事に書いたように、卒業が間に合いそうもなかったら、会社に仕事開始日を遅らせるように伝えるのが無難だと思います。

よっぽどのことがない限り採用取り消しになることはないと思います。

自分の場合は3月に採用決定、12月に就業というように9か月もギャップがあるケースで、これはアメリカの感覚では珍しく、例外的に長期間待ってもらっていたのでこれ以上引き延ばすのは申し訳ないという気持ちも大きくありました。

繰り返しますが、やっぱり本当に気にしすぎたなと思います。

アメリカで就職したいならば理系大学院で1年で修士を取得してOPTという記事でも書きましたが、とりあえず最終ゴールがPh.Dだろうが、既に日本で修士号を取っていようが、そういうことにかかわらず、アメリカの大学院に入学したら修士号をできるだけ早く取得してしまうのがおすすめです。

OPTが得られることでアメリカで就職というオプションが手に入るかどうかは本当に大きいです。

履修科目と感想

ME301: Teaching Mechanical Engineering

TAをやるかこの授業を履修することが卒業に必須の要件です。

自分はTAをやったのですが、今思えばTAをやること自体は必須ではなかったので、単純に一度経験してみたかったのだと思います。(当時のホームページがまだ残っていました。)

やってみて思ったのが、自分は人前でしゃべること自体はとても好きだということに気づきました。

大学院時代を振り返ると、結局自分をせわしなくしていたのは、給料や学費の出所が指導教官の研究費である以上、その期待にこたえ続けなくてはいけないと考えていたことだと思います。

しかしTAをやることで学費や給料を確保するという方法もあるので(数学・物理などの理学や文系の大学院生はこのケースが多い)、早めにTAをやっておけばよかったなと思います。

しかしアメリカに来たばかりのころは英語に自信がなかったのもありましたが、もう一つ外国人がTAをやるにはTSEという英語のスピーキングの試験 2で基準点以上を取らなくてはいけないという条件があり、それに合格できなかったことを思い出しました。

基準点に達しなくても、用意された英語の授業を同時に履修すればTAをやってもいいことになっていましたが、なんだかんだこれまで振り返ってきたように忙しすぎて授業や研究以外のことを考える心の余裕がありませんでした。

結局その試験には受からないままTAをやっていたので、今思えばそのルールもわりと『とりあえずあるだけ』だったのかもしれません。

私がBerkeleyに出願した一番の理由は、この授業を教えていたJames O’Brienだったのですが、最後の最後で仲良くなれてよかったです。

何も知らないからがむしゃらにやるしかなかった

今は景気がとてもよく仕事が探しやすいというのもありますが、それがなくても今では自分はどこに行ってもそこそこやれるだろうと思えます。

その自信に具体的な根拠があるわけではないですが、例えばスタートアップのコンサルをしたり、社員として企業の面接に行っても、自分だけでなく相手の状況もよくわかるので、あまり緊張もしないですし、いろんな点で自分の素の状態で仕事ができるようになりました。

そういうものは仕事をしていく中でわかっていく、いわゆるソフトスキルが上がったからだと思います。

コンピュータサイエンスや数学等の授業で習った知識や、博士論文を通じて得た論文をサーベイする方法など、ハードスキルに関しては大学や大学院の時のものが今でもベースになっています。

博士課程を卒業して8年が経ちましたが、ハードスキル的な面では、正直学校でやっていたことよりも難しいことに会社の仕事では出会うことはなかなかなく、その点では安心して学校の勉強だけしていても十分に力は磨かれると思います。

今後は就職後の話を書いていこうと思いますが、このブログの本来の主題であるソフトスキルがメインの話になっていくと思います 3

Notes:

  1. そしてそのままPh.Dを取らないまま働き続ける人もたくさんいます。
  2. おそらく今のTOEFLのスピーキングパートに相当。
  3. プログラミング、数学、科学、技術などの話は他のブログやウェブサイトがたくさんあるのでそちらを参照してください(英語のものがおすすめです)。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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