
英語の教科書のLesson 1では一番大事な会話を学んでいる
私は中学校の授業で初めて英語に触れました。
英語の教科書で一番最初にカバーされるトピックは、「How are you?」「 I am fine. Thank you.」といった会話で構成された文章ではないでしょうか?
私はアメリカに来るまで、この会話は練習用に作られた実際には使われない表現だと思っていました。
なぜなら日本ではそのような決まりきった挨拶を交わす習慣がないからです。
しかしアメリカでは、この会話は同僚と朝初めて会ったときとか、お店で日本で言う「いらっしゃいませ」の代わりに使われる、とても基本的な会話です。
「How’s going?」「Good. How are you?」などいくつかバリエーションはありますが、一日で何度も使う、アメリカではとてもポピュラーなコミュニケーションなのです。
なので、アメリカを訪れた際には、レストランやスーパーで店員さんに「How are you?」と言われても、驚かずに「Fine. Thank you! How are you?」と返してください。
海外で英会話に苦労するのは英語の問題ではなく習慣の問題
「How are you?」の例にみられるように、日本とアメリカでは習慣が違うためにとまどうことはたくさんあります。
日常の会話というのはその地域の習慣を前提としているために、すべてが明示的に示されません。
だから相手の言っていることがわからなくても、それが英語のリスニング能力の問題だとは限らないのです。
以前住んでいた場所の近所のスーパーで、支払いの際に「Plastic Sir?」と聞いてくる店員さんがいました。この意味が分かるでしょうか?
Plastic(プラスチック)もSir(お客さん)も難しい単語ではありません。
私は初めてこれを聞いたときに何と答えればいいかわかりませんでしたが、その真意は「紙袋とビニール袋(Plastic bag)があるけれど、ビニール袋に商品詰めるのでいい?」という意味でした。
これを理解するためには、まず『アメリカのスーパーでは日本と違い店員さんが袋に商品を詰めてくれる』ことと『紙袋とビニール袋の選択肢がある』ことを知っていることが必要です。
このような経験はスーパー以外でもたくさんあります。
したがって、海外旅行や出張等でアメリカに来たばかりの頃に相手の言っていることがわからなくても、それは英語の問題よりも習慣の問題であることが多いので心配する必要はないです。
習慣なので慣れてしまえばそれで済みます。サブウェイでの注文のようなものです。
そのうち相手の言っていることも聞かずに、さらっと答えている自分に気づくと思います。
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