会社の同僚には家族以上に愛想よく

アメリカサラリーマン生活2年目・2013年春

オレゴン州ポートランドという人が素敵な街という記事でも書いたように、オレゴン州のポートランドは冬が雨季なので、文字通り毎日雨で気分が落ちやすいです。

その北ワシントン州のシアトルも同様です。

アメリカ西海岸でソフトウェアエンジニアの仕事と言えば、たいていはシリコンバレーをはじめとしたカリフォルニアか、シアトル(マイクロソフトやアマゾンの本社がある)です。

しかし気候的な問題でシアトルは人気がないので、シリコンバレーやカリフォルニアで仕事が見つからない場合は、シアトルで仕事を探すことをおすすめします。

シアトルのあるワシントン州は所得税がないので、手取り額もカリフォルニアよりも高くなります。

前置きが長くなりましたが、そんな雨ばかりの冬が明けたせいか、落ちていた気分も回復してきました。

この頃からついにチーム内で新しいプロジェクトが始まって、自分でゼロからソフトウェアをつくれるようになったので仕事にやりがいが出てきました。

20人くらいが関わる大きなプロジェクトだったのでコミュニケーションがとても大事です。

話す内容もそうですが、同じことを伝えるにも丁寧に人と接することがとても大切だということをこの時に学びました。

このときよく覚えているのが、『自分たちサラリーマンは家族と過ごす時間よりも会社で過ごす時間のほうが長いのだから、同僚と接するときは家族と接するとき以上に愛想よくするべきだ』という同僚の言葉です。

会社というのはストレスやプレッシャーもありますし、何よりも毎日行かなければいけないところなので、気持ちのいい環境を保つことはとても大切なことだと思います。

Googleの面接を受けに行く

こちらでGoogleのリクルータから連絡が来て、電話で面接を受けたことを書きました。

そのことはすっかり忘れていたのですが、半年ほどたって「その後どうなったのか?」という連絡が来ました。

まだ転職する気はなかったのですが、向こうから連絡がきたのと、別に失うものもないので、Googleの無料ランチがどんなものか気になっていたのもあり、試しに行ってみることにしました。

シリコンバレーに飛行機から降り立った瞬間、オレゴンとは違ってとても暖かく、ハワイに来たような気分になったのを覚えています。

先ほども書いたように、ポートランドやシアトルが人気がないのはなんとなくわかります。

みんな寒いのが嫌いなのです。

現地では5人のエンジニアと面接をして、「You are very good!」と言われ、うまくいった面接もあれば(CG技術関連の問題だったのでよく知っていた)、ビットシフトをつかった問題を出され、全然できなかった面接もありました。

結果的には採用されなかったのですが、そのビットシフトの問題が、そのあとIntelでの仕事に役立ったので何が幸いするかわからないものだと思いました。

帰りにたまたま同じ日にGoogleの面接を受けていた人と飛行機が一緒になって、コーディング面接対策の本があることを教えてくれました[ref]彼女はカナダの大学院を出た中国人で、バンクーバーで働いていました。とても政治的に熱い人で、中国政府の腐敗について色々話してくれました。「日本はいいよねー」と言われたので、「日本政府も問題あるけどね。中国よりはいいかもしれないけど」と言ったら、たまたま隣にいたイラン人が「話を聞いてたけど中国政府の腐敗はイランよりはいいからセーフ」と言っていたのがこの日のハイライト。[/ref]。

アメリカでプログラマとして就職するための戦略という記事は、このときの学びから書いたものです。

家に帰ってから、記事でも紹介したこの本を買ってみたところ、面接で出されたすべての問題が乗っていたので、ちゃんと準備して面接を受けることになっているのがわかりました。

確かにリクルータには準備をしてから面接に来るように言われましたが、その時紹介された本の問題は簡単すぎてやっても意味がないと思ったのです。

逆にこちらの本は結構難しい問題がたくさん載っていました。

最近はLeetCodeというサイトで勉強するのも一般的なようです。


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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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