コンピュータサイエンスにおいて化学の知識は必要か

一言でざっくりと言ってしまえば、少なくとも今までの私のキャリアで化学の知識はまったく必要ありませんでした。

数学や英語は何をやるにも必須ですが、物理も多くのコンピュータサイエンス分野においてほぼ不要でしょう。

しかし私はグラフィックス系のプログラマなので、物理の力学分野の知識があることはとても大事なことです。

それと同じ理由で、選んだ分野によっては化学の知識が必要になる可能性があります

例えばコンピュータサイエンスの知識をMaterials science(材料工学)で活かすならば、化学の知識は必須です。新材料の開発は、以前はひたすら実験室における試行錯誤で行われていたものですが、近年コンピュータの性能が上がるにつれてMolecular dynamics(分子動力学法)など、コンピュータを使ったシミュレーションが非常に盛んになっています。

私は大学受験をしたことがないのであまり適切なアドバイスはできませんが、個人的にはあまり面白いと思えないものに時間を割く必要はないかと思います。

なぜなら仮にいま化学の勉強を諦めてしまっても、もし必要ならばあとからいくらでも勉強できるので、『いま化学を諦めることは一生化学を諦めるわけではないから』です。

ただ自分の志望する学部が化学の知識を要求しているのならば、必要悪と割り切ってやるという考え方もできると思います。

高校までで習う内容はここ数年の流行などではなく、長い時間をかけていろいろな分野で役に立つことがわかっている知識の集大成なので、分野を問わず知っていて損になることはありません。

とはいうものの、時間は有限なので優先順位をつけて何を勉強するのかを選択するのはとても大切なことだと思います。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働く。2016年の時点で生涯暮らすのに十分な資産を得たため退職。毎日好きなものを作って暮らしてます。


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