
学校は退屈である
学校の勉強ができてしまう人は残念ながら疑問を抱かないことが多いのですが、そうでない人は高校の退屈な授業を受けながら『本当にこんなことやって意味あるの?』という疑問が浮かんでしまうものではないでしょうか?
全米ランキングトップ3の理系大学院で博士号を取得して、5年で5000万円貯めてセミリタイアした私の感想としては、高校の勉強はほとんど役に立たないです。
もちろん『役に立たない』=『意味がない』ではないので、興味があることは何でも勉強すると良いと思います。
私の人生で役に立っている科目
1. 数学
数学を道具として使えるようになると思考の幅が広がります。特にコンピュータを使って数学を操れるようになるととてつもない力を発揮します。
いくら賢くても生身の人間ではコンピュータで武装した人間には太刀打ちできません。
コミュ障は傭兵として生きていけばいいと以前書きましたが、現代の傭兵の武器は数学とコンピュータです。
高校数学には数学を道具として使えるようになるための基礎となる考え方がまんべんなく入っていますが、残念ながらそれを実社会でどのように使うかは教えてくれません。
したがって授業がとても退屈なのは当然です。
アドバイスとしては、理解できなくていいので授業を聞いていることです。
その時は理解できなくても、少しでもそのことを過去に耳にしたことがあるかどうかは、将来必要な時の勉強のしやすさにポジティブに影響します。
2. 英語
英語が使えるようになれば、住所が日本から地球になります。
人生を気楽にするための一番の手段は、今いるところでダメなら他のところにいけばいいと考えられるようになることです。
逃げる先の候補に日本列島の外が加わるのは人生でとても大きな財産になります。
残念ながら英語単体ではあまりお金を稼ぐことにはつながりません。(英語が上手くてもイケてる仕事はない)
プログラミングやスポーツ、法律の知識など、他に特技があった上で英語能力が組み合わさると力がブーストします。
3. 物理
数学を道具として使えるようになると思考の幅が広がると書きましたが、道具として使える数学というのは数学者よりも、物理やその応用の工学(エンジニアリング)が生み出してきたものが多いです。
例えば高校数学の一つの特徴である現代の微分積分のコンセプトも、物理の問題を解くために作られました。
物理は高校の科目の中では数学を道具として使うということが観察できる唯一の科目ですが、高校で習う物理はシンプルなケースばかりなので、あまりその恩恵を感じにくいのは残念です。
高校教育から数学という科目はなくすべきという記事を以前書きましたが、数学の授業で習う内容はすべて物理を通して学んだほうがわかりやすいと思います。
私の人生には関係ないが社会で役に立っている科目
化学
数えきれないほど役に立っています。例えば世の中に存在する材料はすべて化学の応用です。
生物
数えきれないほど役に立っています。医学、薬品から食品まですべて生物の応用です。
地学
数えきれないほど役に立っています。例えば現代の生活には化石燃料や鉄やボーキサイトなどの鉱物の採掘は欠かすことができません。
役に立たない科目
上記で挙げた役に立つ科目は、日本だけでなく他の国でも同様に教えられていますし、100年後の未来もまたほぼ同様に教えられている内容でしょう。
しかしそれ以外の科目は私たちの人生に直接役立つことは基本的にありません。
もちろん役に立たない科目も興味があれば勉強したらいいと思います。
しかしそれを知らないからといって特に人生で不利になることはないので、興味がなければ気にしなくても大丈夫です。
一般論としては何でも知らないよりは知っている方がいいですが、興味がないのに時間をかけてまでこれらの科目を勉強するべきかと言われると疑問があります。
もし必要ならばあとから勉強すればいいだけで、そのための基礎的な部分は中学校までの義務教育レベルのもので十分です。(高校で落ちこぼれても大丈夫)
まとめ
たいていの科目は役に立たないですし、お金を稼ぐことにもつながりませんが、役に立たなくても勉強して知識を得るという事はとても楽しいことなので、暇だったら勉強してみたらいかがでしょうか?
自分にとって知識を得るという事はどんなエンターテイメントよりも楽しいです。
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