格差は広がるばかりだと思っていたが平等だった

絶対に安全な場所がない

今回のウイルス騒動の副次的な効果として、社会が多様であることが強く認識できたことがある。

この期に及んで巣鴨の縁日に人が集まっている様子を見ると、こういう人たちは基本的にどうしようもないのだと思う。

学問のすゝめが出版されたのは150年前だが問題は解決していない。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。(中略)されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。

自分も含めて誰にも苦手なことがあるから、結局できないものはできないのだと思う。

いずれにしても平時であれば自分の人生には縁がない人でも、こういう非常時には運命共同体である。

今日不必要に出歩いた残念な人たちがそれゆえに肺炎にかかり病院や医療関係者のリソースを奪えば、本来助かるべきだった人が助からないことになる。

白洲次郎はアメリカとの戦争が避けられない雰囲気になると、都心を離れて郊外に移り住んだらしいが、今回のウイルス騒ぎだとどこが安全かわからない。

密集した都会よりも山村のほうが安全だと思うが、自分も感染者である可能性がゼロでないことを考えると迷惑がかかるのでむやみに動けない。

アメリカの死者数の伸びは少し緩やかに

今月に入ってからアメリカのコロナウイルスによる死者数予測データを作っている。

3月12日のデータから最新のデータまでを指数関数に当てはめるだけの単純なものだが、アメリカ政府がその時点で予測しているものと同じような結果になった。

すなわち4月15日のあたりで死者数10万から24万人という予測。

一番右の列が最新の4月3日までのデータを使って回帰したもの。

黄色でハイライトされている数字は実測値。

まだ指数関数的には伸びているが、少し緩やかになってきた。

3月31日までのデータを使うと4月15日の予測死者数は17万人台だが、最新のデータまで使うと13万人台となっている。

状況はとても厳しいが日々緩やかになっていってほしい。

以下は上記の表をグラフにプロットしたもの。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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