
アメリカサラリーマン生活2年目・2013年秋
このころ仕事でやっていたプロジェクトは20人以上のエンジニアからなる大規模なもので、コミュニケーションというのは本当に難しいものだと思った頃です。
最近の日本はテレワーク推奨でなんでもオンラインに持っていく流れになっていますが、私のいたチームはなんでもオフラインでやるチームでした。
なぜあそこまで彼らがオフラインにこだわるのかは今でも不明です。
なんでもオンラインにログを残せば誰でもプロジェクトの状況が把握できて便利だと思うのですが、なぜか指示は毎回口頭でした。
Slackをはじめオンラインでコラボレーションをするための便利なツールはいろいろとあり、今ならばいろいろと提案はできますが、当時は実質アメリカで働き始めて1社目だったのでそういうものだと思っていました。
そういった意味で、数年おきに転職をすると新しいやり方を知ることができるので、一つのところに長くいるよりも自分はお勧めです。
コミュ障でも同僚と一緒にお昼ごはんを食べるという記事は、この頃から考えるようになったことです。
いくらオンラインツールが発達しようとも、わりとちょっとした会話の中でチームの方向性が決まったりするので、コミュニケーションの場には、単に黙ってその場にいるだけでもいるにこしたことはありません。
自分はそういうのが苦手なので、大人数が巻き込まれているプロジェクトをやるのはもうあまり気が進まないですが。。
生まれて初めて株を持つ
アメリカ全体で一般的なのかどうかは知りませんが、少なくともGAFAをはじめアメリカ西海岸のソフトウェア企業は、仕事の報酬は現金だけでなく株でも支払われます。
GAFAやIntelのような既に上場している企業は、RSU(Restricted Stock Unit)と呼ばれる方法で実際に株が支給されます。
上場株なので、もらった瞬間に株式市場で売って現金に換えてもいいですし、配当や値上がりを期待してそもまま保有しても構いません。
未上場のスタートアップでは、ストックオプションがもらえます。
ストックオプションとは株を決まった値段で買うことのできる権利です。
例えば1株当たり1円で買うことのできるストックオプションを10000株分もらえたとして、将来そのスタートアップが上場して1株当たり100円の値段が付いたとすると、10000×100で100万円分の価値になるわけです。
スタートアップが上場だけでなく他の企業に売却された時も、株にそれなりの値段がつくので、頑張った分が後で報われるという形になっています。
逆に上場も売却もできず、そのスタートアップがつぶれてしまうと株の価値は0となり、ストックオプションも紙くずになってしまいます。
安定的な収入が欲しければRSUのでる大企業、一発逆転を目指すならばストックオプションのでるスタートアップです。
私はRSUで生まれて初めて株を持ちました。
配当というものがあることもこのとき初めて知りました。
それまでお金は労働の対価としか考えたことがなかったので、何もせずにお金がもらえるのがとても不思議な気がしました。
ウェブ開発の勉強を始めた
この頃、一昔前に比べると世の中のホームページのデザインがおしゃれになっていることに気づきました。
私のウェブ開発の知識は、大学生だった2000年頃に習ったhtmlで止まっていましたが、この数年前からHTML5という新しい技術が出てきたのが、ウェブがおしゃれになった理由でした。
昔と比べていろいろなことがウェブ上でできるようになったことを知りました。
特にWebGLという技術で、ウェブページ上で3Dグラフィックスが簡単に扱えるようになったことを知り、おもしろそうだったのでウェブ開発の勉強を始めてみました。
Javascriptもこの頃覚えました。
こちらの私のホームページはこのときに練習で作ったものです。
とりあえず趣味ではじめてみたウェブ開発ですが、このときやっていたおかげで次の就職につながったり、他のところでも仕事をもらうことができたので、なんでもとりあえずやってみるのも悪くないかもしれません。
↑記事をシェアしてください!読んでいただきありがとうございました。