私が活躍しているのかどうかはわかりませんが、アメリカの大学院に進学して、アメリカでそのままプログラマとして就職するというのがとりあえずの目指すべきところであれば、どの分野を選んでも特に大きな違いはないかと思います。
私はグラフィックスを選びましたが、それは単純に自分がやっていて面白いからで、例えばこれをやっていれば給料の高い仕事に就職できるという目算はありませんでした。(何よりも2000年代初頭のグラフィックスプログラマに対する一般人からの印象は、お世辞に言ってもポジティブなものではありませんでした。)
個人的には、表面的な流行りよりもその根底にあるアイデアを意識することで、特定の分野に依存しない知識を深めていった方が、分野間の移動が容易になり、その時々の流行りにのりやすくなると考えています。
具体的には例えば、python、OpenCV、ReactやjQueryのような特定のプログラミング言語やライブラリ・フレームワークに関する知識を深めるよりも、それらの根底にある数学やアルゴリズムのアイデアを意識して理解するようにした方がいいという意味です。
先日専門家でも未来のことは本当にわからないという記事を書きましたが、これから何が流行るかは本当にわからないです。
しかしコンピュータサイエンスに限らず、たとえ現在注目されていない分野でも、真面目にやっていればいつか日の目を見るものではないかと思います。
例えば15年前は数学科を出ても学校の先生くらいしか就職先がないという意見をよく聞きましたが、今ではそんなことをいう人はいないでしょう。
以前に知性を重視しない昭和の価値観を平成の次の時代には持ち込ませないという記事を書きましたが、20世紀に比較してより知性がものをいう社会に移行してきている感じがします。
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