
大学の勉強をお金を稼ぐことにつなげるには理系しかない
大学で何も学ばなくても大学に進学することに意味はあります。
やりたい職業につくには大卒の資格が必要かもしれませんし、将来海外にでることがあるならば、大卒であることでビザや永住権の取得が容易になることもあります。
ところで文系学部で一生懸命学んだ人と、大学の授業で何も学ばなかった体育会系の人のどちらがビジネスの現場で活躍できるでしょうか?
答えは体育会系の人です。
体育会系の人は集団で活動することに慣れているため、コミュ力はかなり高いですし、体力があるので行動力も一般人の比ではないです。
以前元プロバスケットボール選手の同僚がいたのですが、彼と一緒に働いて体育会系の人が重宝される理由がよくわかりました。
残念ながら文系学部でどれだけ一生懸命学んでも、ビジネスの現場ではゼロからスタートです。
もちろんポテンシャルがある人ならば、そこからいくらでも活躍できますが、そういう人は別に大学を出なくても活躍していた人でしょう。
文系の人はだんだん大学に行かなくなります。
賢い人ならば、授業を聞いてもお金を稼ぐことにはつながらないと見切るからです。
もちろんお金を稼ぐことではなく、純粋に学問に興味がある人は一生懸命勉強すればいいと思います。
『大学は就職予備校ではない』と言っている大学教授はとても誠実な人です。
10年ほど前にハーバード白熱教室という哲学の授業が話題になりました。
内容は一見興味深いですが、この講義に出ている学生たちにイケてる就職先はありません。
でも問題はありません。
なぜなら彼(女)らは4年間で3000万円を支払える超富裕層の子供たちだからです。
大切なことは一般人が彼(女)らの真似をしてはいけないということです。
何を学ぶかではなく大学名で進学先を選ぶ愚かさ
理系学部に進学をするための教育を行っているのは、かなり勉強のできる高校に限られているということを最近知りました。
大抵の高校や予備校は○○大学に何人合格したかどうかが宣伝文句なので、学生の将来を考えずに入りやすい学部を選んで受験させます。
「英語だけできれば慶応大学に入れるのに、数学や理科を勉強する意味って何なんですか?」と高校生に聞かれるそうです。
英語しかできない人にイケてる仕事などないのですが、そういう大切な情報は伝えられません。
高校生が真実を知ったら、予備校や中途半端な進学校にとっては都合が悪いのでしょうか?
私は試験対策が得意なので、受験産業というのは最高にくだらない世界だと思っているのですが、そのくだらない世界の論理で、将来のチャンスを知らずのうちに摘み取られている高校生がいるのが気になります。
大学入学はまったくもってゴールではありません。
そして一度文系に行ってしまえば、そこから理系にキャリアをシフトするのはとても難しいです。
勉強のできる人がその能力を生かしてお金を稼ぐことにつなげられるのは工学部のみです。
あなたが勉強が得意ならば、文系学部への進学はその能力を生かす将来の選択肢を捨てるということです。
巷で言われる『学歴は関係ない』という話はこのことです。
勉強は大切です。
大学受験で燃え尽きるのは愚かで、大学4年間の過ごし方でその後に圧倒的に差がつきますが、正直どの学部に進学したかでまず差がついてしまいます。
教育ビジネスというぬるま湯
大学をはじめ、英会話教室やプログラミング教室など、教育ビジネスが他のビジネスと大きく違う点に、客が支払った対価に見合ったリターンを返さなくても許されてしまうことがあります。
レストランが食べられない食事を提供したり、電機メーカーが何も吸えない掃除機を売ったら、間違っているのは当然客ではなくレストランやメーカーの方です。
しかし教育ビジネスは成果が出なくても、それを『あなたが勉強しないのが悪い』と客のせいに出来るとてもぬるいビジネスです[ref]そして実際それは一理ある。[/ref]。
SNS上で、アフィリエイトやプログラミングに関する情報商材がさかんに販売されているのが身近な例です。
成果が出なくても『あなたの努力が足りないんじゃないですか?』で片づけられます。
そしてその最たる例が、就職につながるという名目で学生を集める大学の文系学部と、それを支援する中途半端な進学校や予備校です。
大学に進学希望の方は、この背景をしっかりと理解した上で進路選びをしてください。
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