世界には東京よりもずっと都会な街がある

日本では東京がもっとも都会だが世界にはもっと都会がある

この記事では『都会とはお互いが他人であるということが前提に人間関係が構築されている地域』と定義します。

高層ビルがたくさんあるとかは関係ありません。

その定義に合わせると、シリコンバレーを含むサンフランシスコベイエリアは、東京に比べて高層ビルやお店は少ないですが、様々な文化背景を持った人々が混在して仕事をしたり暮らしている街なので、都会だということになります。

 

都会と田舎 – 東京は田舎 –

都会の反対を田舎と呼ぶことにします。

東京の大部分は田舎です。

田舎のメリットはそこに住む人間の考え方や行動が似ているので、人間関係が良好である限り居心地がいいことです。

言葉を交わさなくても相手の行動が想像できる。初対面でも昔からの友人のように仲良くなれます。

そのことは逆にデメリットにもなり、人間関係の距離が近いだけに他人を他人として放っておくことのできない人が多く、いいように他人を使ったり、干渉したり、足を引っ張たりする人がいます。

終身雇用が当たり前の会社内の雰囲気は、かなり田舎だろうと想像できます。

都会はその逆です。

都会のメリットは、他人を他人として認識しているので、自分に危害が及ばない限り他人に干渉しません。

これをデメリットとして捉えれば、他の人と仲良くなるのは難しいということになります。

アメリカ人は日本人と比較して家族を大事にするという印象がありますが、私の大いなる偏見で言ってしまえば、アメリカ人は家族くらいしか心から信用できる対象がいないように見えます。

アメリカの家族の仲の良さは、日本人の普通の友人同士の仲の良さを下回るような気さえします。

日本では会社の飲み会に付き合わされる不満をよく目にしますが、私が勤めていたシリコンバレーの会社では、逆に会社の結束を強めるためと称して無料でお酒が飲めるパーティーを開いても、出席率が常にいまいちであることに人事の人は悩んでいました。

 

今いるところが窮屈ならば都会に移動した方がいい

居心地のいい仲間に囲まれていたいならば田舎に住んでいる方がいいでしょう。

でもそれを窮屈に感じ始めたらならば、都会を目指すべきだと思います。

地方出身の人は東京に行けばいいですし、東京出身の人にはもっと都会が日本の外にはあります。

今のところでダメだから他のところでダメということは絶対ありません

学校でダメな子だとレッテルを張られていた人が、大人になると会社を経営して雇用をたくさん創出しているというような例は小学校や中学校の同級生を見ても珍しくありません。

今いるところに疑問を感じているならば、他のところに移動してみる価値があります。

サラリーマン時代にいろいろな方を面接してとてもよくわかったのですが、人間関係には相性というものがあり、これは理屈ではない部分があります。

いくら実務が優秀でも相性の合わない人と仕事はできません。

従って快適に仕事をしたり暮らすためには相性のいい人がいるところを積極的に探す必要があります。

 

移動できるかどうかは大きい

最近こちらのSOFT SKILLSという本を読んでいます。

ざっくりいえばプログラマ向けの処世術なのですが、とてもおもしろいです。

会社での社内政治の乗り切り方について書かれたセクションを読むと、日本人が日本の会社で不満に思っているようなことは、アメリカ人がアメリカの会社でも不満に思っていることがわかります。

1つだけ違う点があるとするならば『もしどうしてもうまくいかないならば職場を変えるべき』というアドバイスが本書ではそれに続くところです。

人間が集まる以上問題は必ず起こります

だからいつでも移動できるという心構えと、技術を含めた能力的な準備を常に怠らずに備えているかどうかで、生きやすさが大きく変わってくると思います。

数年ごとに職場を変えるようなジョブホッピングが、プログラマだけでなくほかの分野でも普通になると、だいぶ社会の居心地は変わってくると思います。

職場を選び放題な優秀なみなさんは、ぜひ社会のためにたくさん転職してください。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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