お金が増える仕組みを知る

アメリカサラリーマン生活4年目・2015年夏

春にあったレイオフを経て、オフィスは急に閑散として静かになりました。

レイオフ直後の3月から数か月は、販売終了が決定した商品の最後のソフトウェアアップデートを作っていました。

具体的にはデスクトップソフトウェアのバックエンド部分のアルゴリズムで、 仕事でGPUプログラミングをしたのはこのときが初めてでした。

GPUプログラミングに初めて触れたのが2003年

次にGPUプログラミングをしたのが、その6年後の大学院の授業で2009年

そしてさらにその6年後のこの2015年に、ようやく仕事でそれに触れることになりました。

別にGPUプログラミング自体は大した話ではないです。

ただ過去にやったことがすぐに役立つわけでもなく、人生というものは思っているよりもずっと長期戦なのかもしれないとふと思っただけです。

変化の速い時代とは言いますが、それでも何かを始めて成果が見え始めるまでは5年くらいは少なくともかかるのかもしれません。

レイオフを経て、会社はライトフィールドビデオカメラというこれまでの技術の延長で動画を取るプロジェクトとバーチャルリアリティ(VR)の2つのプロジェクトにわかれました。

自分はやるならば新しい分野のほうがいいといつも思っているので、結果としてVRのプロジェクトに割り当てられて幸運でした。

VRの一番核になるのはコンピュータビジョンという分野です。

前々からコンピュータビジョンがやりたいとおもっていたので、会社でお金をもらいながら勉強ができてとても恵まれていたと思います。

最終的に会社は3年後の2018年の3月に失敗してしまい、記事によると200億円以上の投資額を集めたのにもかかわらず、Googleに売却した時には約40億円だったようです。

つまり投資家は160億円を失ったわけですが、 その裏には自分を含めて彼らのおかげでその3年間の間に色々な経験ができた人がたくさんいます。

そう考えると会社が失敗したのは残念な話ですが、全く未来につながらないお金だったとは必ずしも言えないと思います。

投資の勉強をはじめる

この頃プライベートでは投資の勉強を始めました。

当初3年と決めていたサラリーマン生活も4年目に突入し、支出が学生時代と全く変わらない私の銀行口座の残高はただ数字が増えていくだけだったので、どうにかしなければいけないと考えました。

近所の図書館には、何回かこちらのブログで紹介している金持ち父さん貧乏父さんシリーズの本がそろっていたので、手始めにそこから読んでいきました。

この本は私が大学生だった2000年に初版が出ていて、当時もこの本のことは認識していましたが、実際に手に取るのはこの時が初めてでした。

実際にこの本も指摘していますが、お金が増える仕組みというものがどういうことなのかということは、普通に学校に通っているだけでは知ることができません。

私がまさにそうでしたが、むしろ間違った認識を持ってしまう方が多いと思います。

そうなるとこの手の知識を自分の子供に与えることのできる親を持った人と持たない人では、全く違う世界観を持つことになると思います。

ほとんどの子供はそのような親を持たないと思うので、これこそが世の中の格差の根本的な原因です。

何も知らないと年収をひたすらあげるのがお金持ちへの道だと考えてしまいがちですが、たとえ年収300万円でも上手にやれば特に大きなリスクをとらずに10年くらいで労働から自由になることも可能です。

上級の人たちは市井の人々が何も考えずに労働してくれた方がありがたいので、残念ながらこの手の知識が学校で広く教えられる日は来ないと思いますが、投資を知ることは生きる上でとてもとても大事なことです。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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