仮想通貨で稼ぐコツ – 現代のゴールドラッシュ

19世紀半ばのゴールドラッシュで一番稼いだ男は金を採掘していない

Samuel Brannanという男が、今から約170年前に起こったカリフォルニアのゴールドラッシュで一番儲けた人だと考えられているようです。

彼はゴールドラッシュ以前からカリフォルニアでお店を営んでいたのですが、あるとき彼のお客さんがゴールドで支払いを申し出たことにより、近所で金が採れることを知ります。

その情報を知り次第に彼がやったのは、金の採掘ではなく、集められる限りのつるはしやシャベルや選鉱鍋(採掘用の浅いバケツ)を買い占め、サンフランシスコの街中を「金だ!American Riverで金が出た!」と叫んで走り回ったことだと言われています。

結果として、彼は世界中からカリフォルニアに集まってきた金採掘者を相手に、選鉱鍋を相場の75倍で売りさばくなどして莫大な利益を得ます。

Wikipediaによると、ゴールドラッシュにおいては金採掘者よりも商人の方が圧倒的に多くのお金を獲得し、その筆頭がSamuel Brannanのようです。

 

現代にもゴールドラッシュがやってきた

ビットコインをはじめ仮想通貨(暗号通貨)が暴騰し、そしてとんでもない乱高下を繰り返しています。

これに乗じて信じられないような利益を上げた人は間違いなくいるでしょう。

そして財産を失った人も多くいると思います。

19世紀半ばのゴールドラッシュでも、金の採掘により巨額の富を得た人は一部で、ほとんどの人は何も得られずに終わったようです。

したがってあなたが現代のゴールドラッシュに乗じて稼ぎたいのならば、金の採掘ではなく、Samuel Brannanのような煽りを入れられる商人になるべきです。

 

現代のゴールドラッシュにおける選鉱鍋はアフィリエイトリンク

https://coincheck.com/』はcoincheckという仮想通貨取引所へのリンクですが、大抵のブログやツイートに貼られているリンクは『https://coincheck.com/?c=uF7To8oruWk』 のように、『?c=uF7To8oruWk 』というような余計な文字列が入っています。

それぞれをクリックしていただければ全く同じサイトにジャンプすることからわかるように、その余計な文字列部分が誰の提供するアフィリエイトのリンクかを識別するIDになっています。

こちらのリンクからアカウントが開設されれば、3,000円から23,000円が振り込まれる仕組みです。

例えばブロガーのイケダハヤトさんは【ランキング】おすすめのビットコイン(仮想通貨)取引所を比較!という記事で、5つの取引所をアフィリエイトリンク付きで紹介し、さらに複数の取引所を開設することを勧めています。

この言葉を真に受けて、例えば3つの取引所にアカウントを開設し、本人確認証明を済ませた人がいれば、イケハヤさんには最低でも9,000円が振り込まれるわけです。

イケハヤさんのブログは1つのページでも数万PVは余裕でありそうなので、100人以上の人がこのページのリンクから既にアカウントを開設しているかもしれませんし、もしそうならばそれだけで100万円です。

ビットコインはここひと月で倍の伸びを見せていますが、それにより100万円の利益を得るためには、財産を失う覚悟でまず100万円分のビットコインを買う必要があります。

私は今後労働をしなくても生きていけるくらいの資産はありますが、それでもこの先どうなるかわからないものに100万円どころか10万円を投入する勇気もありません。

しかしイケハヤさんくらいのブロガーならば、それだけのリスクを取ってやっと得られるだけのお金をアフィリエイトで得ることができます

この先仮想通貨が暴落しようが、既にアフィリエイトから得られた利益はすべてイケハヤさんのものです。

Samuel Brannanがサンフランシスコの街中で叫びまわったように、イケハヤさんのように「まだ仮想通貨持ってないの?」と煽りの上手いブロガーは、現代のゴールドラッシュに適応しています。

 

金融市場で一攫千金を狙うならば米国市場でオプションを買った方がいい

投資についてもいずれ書きたいと思いますが、私個人としては個別金融商品の値上がりや値下がりにかけるのはギャンブルだと考えているので基本的にはやらない方がいいと思います。

仮想通貨の魅力は政府のコントロール下にないことだと思いますが、逆にコントロール下にない分、取引所のハッキングや詐欺などのトラブルがあったとしても、政府の助けを期待することは今のところあまりできません。

したがって金融市場を使ってギャンブルがしたいならば、政府の監視下でやった方がいいと思います。

仮想通貨がここ最近特に注目を浴びているのは、短期間でその価格が数倍になることが理由だと思うのですが、オプションも短期間で値段が数倍に変化する金融派生商品です。(オプションに詳しくない方はこちらのオプション道場を読んでみるのがおすすめです。)

たとえば上の図の左のチャートはここ一か月のアマゾンのもので、右のチャートはそのオプションの一つです。

右のオプションのチャートを見ればわかるように、数日のうちに価格が5倍(10ドル付近から50ドルを超え)になっていることがわかります。

このようにオプションは短期間で価格が大きく変わる金融商品です。

つまり短期間で価格が大きく変化する金融商品は、仮想通貨に手を出さずとも、政府の監視下で普通に取引されています

仮想通貨を保有することそのものに興味があれば構いませんが、単純に仮想通貨を使ってギャンブルがしたいだけならば、すくなくとも政府の監視下でやった方がいいのではないかと思います。

あなたがギャンブルに勝ち、仮想通貨で資産を100倍にすることに成功したとしても、取引所が破綻し、すべてを失ってしまっては元も子もありません。

先ほどのオプションの例のように、5倍に価格が跳ねるタイミングをたった3回つかめれば、あなたの資産は5の3乗で125倍になります。

しかし同時に1/5の3乗で、あなたの資産が1/125になってしまう可能性もあります。

そんなギャンブルにチャレンジしてみたいですか?

私はギャンブルはやりません

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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