
コミュ力の低さを知識と練習で乗り切る
私はコミュニケーションが苦手なので、アメリカ滞在中は必要以上に会話を交わそうとはしませんでした。
しかし生きている限り全く人と会話をしないわけにはいかないので、コミュニケーションを完全に避けて通ることはできません。
コミュ力の高い人は問題ないと思いますが、そうでない私のような人はこれを知識と練習で乗り切るしなかないと思います。
何を話すか事前に決めておく
今はある程度慣れましたが、昔は英語どころか日本語でも知らない人と電話をするのが苦手でした。
光熱費の契約など、どうしても電話をしなくてはいけないときは、これから何をしゃべるか紙に書き出しておいてから電話していたのを覚えています。
まず一言目に自分が何を言うか、そして相手の返答を予測して、それに応じた応答も準備してから電話をしていました。
今ではそれが自然にできるようになりましたが、それは知らず知らずのうちにパターンを暗記したからだと思います。
英語での会話も渡米当初はとても億劫でした。
事務手続きが必要な場合、そのまま窓口に行ってしまうとパニックになってしまうので、毎回どう言うふうにしゃべるか紙に書き出して練習してから、実際に事務の窓口に行っていたのを覚えています。
先の電話の例と同じように、そこで行われるであろう会話を想像し、それに対する自分の応答も準備しておくのです。
これを繰り返すうちに、少しだけ上手にできるようになった気がします。
日常会話に関しては、自分の日本語での口癖をすべて英語でどう言うのかを一通り書き出したのを覚えています。
そしてそれらを口に出す練習を家で一人でしていました。
余談ですが、『let』という単語を上手に使えるようになると、英会話がスムーズになる気がします。
プレゼンテーションや授業も練習次第
英語だけに限らない話ですが、プレゼンをする際にはパワーポイント等でスライドを作ってそのまま本番に臨むのでなく、何をしゃべるか事前に決めておき、それをスムーズに言えるまで何度も練習をすると、本番でとてもいいプレゼンテーションができます。
あなたが大学院生としてアメリカに留学するならば、学部生に対して授業をする必要もあるかと思います。
私のした練習方法は、まず黒板に書く内容を記したノートを作って授業内容を決めた後、それとは別に白紙の紙を用意して、その紙を黒板に見たてながらエア授業をすることです。
エア授業の途中で言葉に詰まってしまった場合は、自分がそこで言いたいことが英語で言えないということなので、一度中断してどのように言うべきか調べ、それを覚えます。
一度も中断せずに最初から最後までエア授業を通すことが出来れば、本番での授業はとてもよいものになるはずです。
またプレゼンテーションや授業では質問も出るので、それらを想定した準備もしておきます。
特に意地悪な質問者を想定して質問を考え、その回答も準備しておくといい心の準備になると思います。
最後に人前に立つのが苦手だという人もいると思いますが、プレゼンや授業はステージであり、自分の演技を見にお客さんが集まってくれたと考えるのが私のおすすめです。
そうするとなんだかありがたくなって、私は授業をするのが楽しめるようになりました。
実はコミュ力は練習次第なのかもしれない
私はお笑い芸人の方々が好きです。
子供のころは面白いことをとっさに言えるすごい人たちだと思っていたのですが、実際のところは彼らも使えるネタを常に準備して本番に臨んでいるということを大人になってから知りました。
したがってコミュニケーション力が高いと思われる人たちも、意外に同じことをしているのかもしれません。
コミュニケーション能力は才能や育ちによる部分が大きい気がしますが、ある程度ならば知識と練習で乗り切れるのではないかと考えています。
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