
東南アジアという人生のバッファを手に入れる
生きることが辛くて苦しいものだと考えていた10代の頃と比較して、今の私の生活はとてもよいものになりました。
その一つの大きなステップとして東南アジアを知ったことがあります。
私は就職氷河期の一番最後の世代なのですが、もし日本でダメだったら、ベトナムに行ってプログラミングを教えて食べていこうと思っていました。
できるだけ人生の早い段階で東南アジアを体験することをおすすめです。
そしてそこで暮らせると思えたならば、あなたの人生はずっと楽なものになるはずです。
東南アジアのいいところ
日本で暮らす一番の難しさは冬が来ることです。
夏は野宿でも問題ありませんが、冬の野宿は死と隣り合わせです。
しかし一部の山岳地帯をのぞき冬の来ない東南アジアでは、野宿で死ぬ恐れがありません。
一年中暖かいという事は、食料が豊富だという事でもあります。
お米が年に三回取れます。
暖かい、かつ食料が豊富となると、冬が来る国に比べて人々もノンビリしています。
伝統的に科学・技術の発展している国は冬が来る国です。
生きることに真剣にならないと死に直面しやすいことの裏返しだと思います。
海外で暮らすとなると食事が心配になるものですが、日本と同じで主食がお米なのもプラスです。
言葉の通じないことの心配もあるかもしれませんが、一概に外国人といっても、日本との距離によって親しみやすさは変わります。
日本は特にそうですが、アジアは一般にハイコンテクスト、つまりコミュニケーションにおいて言語に依存する部分が少ない文化圏です。
例えば日本語のうまいドイツ人と話すよりも、日本語のわからない韓国人と英語で話す方が会話はスムーズに進みます。
同様に東南アジアでは、お互いが片言の英語で言葉がうまく伝わらなくても気持ちが通じあえるので楽しく過ごせます。
生まれた時から日本国籍を持っているのは100%運である
東南アジアで暮らす最大のメリットは日本と比べて物価がまだまだ安いことです。
つまり日本人は例外なく東南アジアではお金持ちです。
日本で一か月も働けば、東南アジアの安い国で1年暮らせます。
東南アジアで生まれた人にとっては、私たち日本国籍保持者にとっての東南アジアに対応する快適で物価の安い国はありません。
しかし私たちが生まれながらに日本国籍を保持していることと、東南アジアに生まれた彼(女)らとの違いは私たちがただ幸運だった一点のみです。
インドやトルコ、イランなど、あまり安定していない国出身の同僚は、みなアメリカ国籍を取ることを目指しています。
私は無邪気にも『永住権と国籍の違いなんて選挙に行けるかどうかくらいなのだから、永住権だけでよくない?』と聞いたことがあります。
日本国籍を持つことがとても恵まれているという事がわかっていませんでした。
彼(女)らは自分たちの出身国のパスポートでは、日本人のように気楽に世界中を旅行できないのです。
そのくらいアメリカ国籍を手に入れることは、彼(女)らの人生において大きな問題です。
そのようなことを考えなくてよい日本社会の安定性と、日本国籍の信用度を高めてくれた祖先に感謝するほかありません。
そして子孫たちのために、この信用をさらに上げることに微力ながらも貢献していきたいです。
↑記事をシェアしてください!読んでいただきありがとうございました。