アメリカのエンジニアは名刺を持っていない

コミュ障にとってきついものと言えば電話ではないでしょうか?

電話での会話は100%言葉に依存するコミュニケーションであり、またリアルタイム性を要求されるため、コミュ力が高くない私のような人間には非常にハードルが高いコミュニケーション手段です。

面と向かった会話ならば相手の表情も見えるため、コミュニケーションにおける言葉が持つ役割の比重が下がります。

またオンラインでの会話ならば、自分のペースで何を伝えるべきか考えられるので、ハードルは多少下がります。

インターネットの登場により、それ以前であったら電話で済ましていたであろう事務処理がオンラインで済むようになってきたのは本当にありがたいことです。

 

アメリカのプログラマが電話をしなくてはいけないのは採用の時だけ

アメリカの西海岸におけるプログラマの採用プロセスというのは、一般的に以下のようなステップをたどります。

  1. まずリクルータと電話をして応募条件にマッチしている人材かチェックされます。
  2. 1.を通過すると、エンジニアと電話でcoding interviewというものを行います。coding interviewは、コンピュータサイエンスの教養があるかをチェックするためのテストで、Google Docsのようなブラウザ上でテキストを共有できるサービスを使って、電話で会話をしながらプログラムを書かされます。
  3. 2.を通過すると、実際に会社に行き2.と同じプロセスを5人くらいのエンジニアと繰り返します。違いはGoogle Docsの代わりにホワイトボードを使うだけです。
  4. 3.を通過すると、採用になります。ここで給料の交渉を再びリクルータとすることになります。交渉次第で1~2万ドルは年俸が簡単に変わってくるためとても大事です。リクルータは大抵電話でやりたがりますが(おそらくカウンターオファーを出しやすいため)、メールでやることが推奨されています。

 

晴れて入社をすると、基本的には同僚のエンジニア以外とコミュニケーションを取ることはまずありません

社外の人とビジネス的なコミュニケーションをとることはないので名刺は支給されません。

したがって電話に出る必要ももちろんありません

1つの会社につき電話をしなくてはいけない回数は、上記の採用プロセスにおける2回のみなので、ずっと同じ会社にいればもう電話からは自由です!

服装も自由ですし、カリフォルニアはおしゃれな人もあまりいないので、見た目を気にしないあなたでも大丈夫です。

 

一年中サンダル、Tシャツ、短パンで、ギークな仲間と好きなプログラムを書いて、なぜかたくさんお金をもらえる天国みたいなところが地球にある

なんだか巷をにぎわす保育士問題と真逆の世界です。

このバブルはいつまでも続くのでしょうか。。?

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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