
アメリカサラリーマン生活3年目・2014年夏
Intelでの最終日は会社のピクニックでした。
たまたま私の最後の出社日と会社のチームビルディングイベントの日が重なっただけです。
皆でバーベキューをして、サッカーやバレーボールをしました。
わりと遠くの国立公園だったのですが、自分に会うためだけにバケーションを取っているのにもかかわらずわざわざ会いに来てくれた同僚がいました。
自分は昔から集団で周りの人とうまくやるのがあまり上手くなかったので、Intelでの生活ではそういう同僚を持つことができて幸せだったと思います。
この2年8か月は、朝にジョギングをし、近所の韓国人がやっている日本食レストランでランチを食べ、その後はスターバックスで勉強するというのが土曜日のルーチンでした。
毎週行っていたので顔を覚えてもらい、いろいろサービスをしてもらっていたのですが、彼らと離れるのも少し寂しかったです。
シリコンバレーの会社の面接を受ける
前回少し転職活動について書きましたが、結局この時は最終的に4社の面接を受けました。
この時考えていたのは、やっぱり自分の好きなコンピュータグラフィックス関連の仕事をやるべきだと思ったことです。
自分の興味を持てない業界で働いていると、日々がおもしろくないものになってしまうのはわかっていました。
もう一つは直接お客さんにモノを売るコンシューマプロダクトを作っている会社にしてみようと考えていました。
マーケティングやビジネスに少し興味が出てきたからです。
まずはGoogleを受けて不採用になり(2回目)、その後Storm8というゲーム会社を受け、次に最終的に入社するLytro、そしてAppleの面接を受け、これらの会社からはオファーをもらえました。
Lytroは創業者のRen Ngのライトフィールドカメラに関する博士論文を製品化するためのスタートアップで、アメリカに来る直前にその論文を読んでいて憧れがあったので、9年越しに出会えて不思議な縁を感じました。
たまたまつないでくれたリクルートエージェントに感謝です。
きっかけは以前WebGLを勉強して作ったウェブページだったので、作ったものは他の人に見える場所に置いておくこと後々チャンスにつながるものだとあらためて思いました。
コーディング面接の準備をある程度やっていたおかげか、面接はそつなくできました。
他の会社でもコーディング面接に関してはほぼ問題なかったので、ソフトウェアエンジニアならば一度真面目にコーディング面接の練習をやっておくといいと思います。
仕事に役に立つ知識もたくさん学べます。
オファーをもらった3社の中では、Appleのオファーが圧倒的によかったのですが、大企業で働くことは既に経験済みなので、次はスタートアップを経験しようとLytroを選びました。
2014年当時と比較してAppleの株価は3倍になり、今振り返ると金銭的な意味ではトータルで30万ドルくらい損した気がしますが、仕事内容を考えるとLytroでよかったと思います。
結局私の生活コストは今でも月12,3万円、つまり年間150万円で済んでしまうので、お金よりも面白い経験ができるかどうかが大事です。
生まれた家や国から、いい教育を受ける機会も、お金を稼ぐ能力も、投資の結果も、何もかもが最終的には運ですが、支出をコントロールする能力だけは一度獲得すれば誰にも奪われない一生ものという金持ち父さんの言葉は本当だと思います。
↑記事をシェアしてください!読んでいただきありがとうございました。