誠実で思いやりがあることはとてもいいこと

真面目に生きていれば人生はどんどん楽になる

周りの大人が決めたことではなく、自分自身でどのように生きていくかを決め始めたのが17歳の終わり頃でした。

先日36歳になったことを考えると、前半の18年は人に決められた人生、後半の18年は自分で決めた人生を送ってきたことになります。

その二つを比較すると、前半の18年は嫌なことが多かったけれど、後半の18年は楽しいことばかりだったような気がします。

その一番の違いは、前半では家族や先生・クラスメイトなど付き合わなければいけない人が自動的に決定されていたのに対し、後半では付き合う人を自分で決められるようになったことだと思います。

私は18歳でCGプログラミングの世界に出会いました。

CGプログラミングそのものも面白いですが、それを通じて出会った仲間がとにかくよかったです。

大学学部のときの研究室から前職のシリコンバレーのスタートアップまで、それぞれの時に一緒にいた仲間にあえば、昨日まで普通に一緒にいたかのような雰囲気で話せますし、今でも一緒に働かないかとしばしば声をかけてもらえます。

そのような声をかけてくれる人が何人もできたというのは大きな財産だと思っています。

意識してやってきたわけではありませんが、そのときそのときで出来るだけのことを一生懸命にやったのがよかったと考えています。

 

誠実であることの大切さ

性格の合わない人と一緒にいるのは誰にとっても苦痛です。

私にとって一番付き合うのが難しいのは嘘をつくことが平気な人です。

嘘をつく人はチームの生産性を著しく落とします。

間違った情報をもとにチームが行動した時間はすべて無駄になるからです。

下手をすると10人以上の人間の数か月の時間とそのために支払われた給料が無駄になります。

前職のスタートアップを最終的に辞めることになったきっかけは新しくやってきた上司でした。

そのころの私はすでにあまりお金を必要としていなかったので、そこで仕事をしている理由は単純に楽しかったからでした。

しかしある日、外から新しくやってきた上司がとんでもない人でした。

間違った情報を流すばかりか、私にデータを捏造することすら要求してきました。

そのことに私は精神的に耐えられなくなりました。

被害者はどうやら私だけではなかったようで、私が退職した後にも次々とコアなメンバーが会社を去ったり、自分たちのスタートアップを立ち上げていったりしました。

とてもいいチームだったのに非常にもったいなかったと思います。

しかしたった一人の変な人が組織のバランスを崩すのを目の当たりにしたのは、ある意味ではいい経験だったと思います。

変な人はたった一人でも秩序を崩壊させられることがわかったからです。

実はその上司も私と同じUC Berkeleyの工学系博士でした。

博士号を持っていてもデータの捏造を躊躇しない人は残念ながらいるようです。

 

そして他人への思いやりも大事

プログラマの採用において、いくら能力が高くても面接で傲慢な人は採用してはならないと言います。

必要な人材がなかなか集まらず、そういう部分に目をつぶって採用した人が過去にいましたが、彼は周りの話に耳を貸さないので、独りよがりの誰も使わないプログラムを積み上げるだけでした。

組織で働くプログラマの方はわかると思うのですが、プログラムには他人に対する思いやりの性格がとても出ます。

他人が読んでもわかるようにプログラムを書く努力をしている人は見ていてわかります。

昔の同僚が、『3か月前の自分のコードはもはや他人のコードなので、3か月後の自分のためにも読みやすくコメントがたくさんあるコードを書こう』と言っていました。

私の座右の銘にしています。

 

もうお金では動かない

最近ブログを書いていなかったのは、これを作っていたからです。

年賀状でパズル

スマホで撮った写真と動画からビデオレターが作れるというアプリです。

アップロードした写真がパズルになり完成すると動画が再生されます。

ご近所のW氏の作りたいアプリということで、一週間前に言われて急いで作ってみました。

デザインはW氏がやってくれたのでプロフェッショナルです。

会社を辞めてからは、これ以外にも他の人が欲しいというアプリやウェブページをときどき無料で作っています。

今回のように時間がなくてもやる場合もありますしお断りすることもあります。

やる場合は単純にそのアイデアそのものに私が乗ってみたいと思うこともありますが、それ以上にそれを頼んできた人を私が手伝いたいと思うかどうかが大きいです。

お金はないけれど一生懸命に頑張っている人だったら、自分の持つ知識やスキルを使ってお手伝いをしてみたいと思います。

逆にたくさんのお金をもらえても、やりたくないことだったらやりません。

もう若くないので、お金を貯めるよりも自分の人生の残りの時間をどう使うかの方に関心があるからです。

不誠実だったり傲慢だったりしても成功しているように見える人はいます。

しかしそういう人は必要以上に生きるのに苦労していると思います。

高校生までは決められた人間関係で過ごすのでなかなかわかりずらいかもしれませんが、大人になればだんだんと気の合わない人とは付き合わなくなるので、不誠実な人からは人が離れていきます。

だから誠実に思いやりを持って生きていくのはとても大事なことです。

いつでも人にやさしくありたいです。

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プロフィール

yu. (Ph.D. UC Berkeley)   

慶応大学環境情報学部を首席で卒業。日本のベンチャー企業で働いたのち、アメリカにわたり、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号を取得。専攻は機械工学、副専攻はコンピュータサイエンス。卒業後はシリコンバレーの大企業やスタートアップでプログラマとして働いていました。現在はフリーランス。毎日好きなものを作って暮らしてます。

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